「TECHNO-FRONTIER2006」が19日、千葉県の幕張メッセで開幕した。同展は「モーター技術展」「EMC・ノイズ対策技術展」「モーション・エンジニアリング展」「ボード・コンピュータ展」「自動車要素技術展」などが一緒になったもので、国内外から689社が出展した。
技術展ということもあって、会場は技術者で溢れかえり、各ブースで行われているセミナーを熱心に聞く姿が目立った。特に、一番大きなブースを構えたTDKでは、常に黒山のような人だかりで、説明員が忙しく応対に当たっていた。
また今回、「ものづくりをリードする自動車産業の未来戦略」というテーマで特別講演が行われた。講師はトヨタ自動車の久田修義常務役員が務め、「グローバル化を見据えたトヨタのモノづくり改革」を題材にして、トヨタの海外戦略、固有技術・技能とIT技術融合による“みえる化”、グローバル化に向けた設備戦略などについて話した。
そして、その後にはジヤトコの原佳道主管が「自動車部品メーカーから見た日産ゴーン革命第二幕開幕まで」をテーマに、99年−04年度の5年間の軌跡や05年度第二幕の開幕に向けて何が起こったのか、などについて講演を行った。
このほかにも、自動車業界関係者の講演が目白押しで、20日には「ハイブリッドおよびEV用電池」をテーマにトヨタ関係者、本田技術研究所関係者、富士重工業関係者の講演が予定されている。
なお、同展は21日まで開催され、主催者の日本能率協会では12万8000人の来場者を見込んでいる。