スットクマークは7月10日、同社のRAG実用化サービス「Stockmark A Technology(SAT)」が、ジヤトコに採用されたと発表した。
「SAT」の機能を通じて、ジヤトコが長年蓄積してきた膨大な設計ナレッジや技術文書といった知的資産の形式知化を推進する。これにより属人化しがちな暗黙知を全社で活用できる仕組みを構築し、開発プロセスの革新と円滑な技術継承の実現を支援する。
「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」をコーポレート理念に掲げ、トランスミッション技術で世界をリードしてきたジヤトコは、自動車産業における電動化時代の到来という大きな転換期を迎えている。
この変化を新たな成長機会と捉え、既存事業の深化と新しい事業領域の開拓に挑戦する中で、イノベーション技術開発部では、過去の技術資産や設計ノウハウといった属人化している暗黙知を、全社の誰もが活用可能な形式化されたナレッジへと転換する仕組みづくりが急務となっていた。
また、製品そのもののイノベーションだけでなく、仕事の進め方を変革する「プロセスイノベーション」を牽引することが、同社の重要な経営戦略の一環となっている。