メーカーとディーラーの関係は高度化
メーカーでのサービス開発→ディーラーによるサービス使用権行使という流れは、今後のメーカーとディーラーとの関係が、指定地域内における所謂「車両本体」という機械製品をディーラーが販売する権利をメーカーが与える従来型の関係から、車両に付帯するサービスやノウハウの使用権をメーカーがディーラーに提供する関係へと高度化していくことにも繋がるであろう。
サービスノウハウ提供のフランチャイズの場合、物販FC以上に本部と加盟店との良好な関係に基づく指導環境・被指導姿勢が成功の鍵となる。
すなわち、モノという目に見える資産の供給ではなくノウハウの伝達であるが故に、教える側に一定以上の力を与えながらも、教わる側もこれをリスペクトする関係が大事なのだ。
買取FCチェーンでガリバーが成功した理由はここにあると言われ、ボランタリーチェーンや既存事業を有するプレーヤーの集合体が今でも苦労している理由もここにあるだろう。
幸い富士重工では、それを可能とする統制の取れた直営販社体制を有している。
また今回の販社再編スキームで、これを更に最適且つ強固なものにしていくものと考えられる。