東ホールと中央ホールの間にある「いこいのモール」に設置された東京電力ブース。ここで最近注目を浴びている新世代電気自動車の実証実験の様子を見ることができる。
展示されている車両は、スバルが8月に発表した、5分で9割という急速充電が可能な試作電気自動車『R1e』。9月には東京電力とスバルがR1eをベースとした業務用電気自動車の共同開発を行うと発表していた。このブースの展示は、そのデモンストレーションである。
電気自動車のクイックチャージ技術は、まさに日進月歩。かつては高電圧を必要としていたが、この実証実験で使用されるのは、家庭でも電力会社と契約さえすれば敷設できる「三相200ボルト」。共同開発の発表時には15分で80%充電とアナウンスされていたが、今では「200ボルトでも5分で90%充電が可能です」(東京電力・平田健二氏)とのこと。
現時点ではR1eの航続距離は10-15モード走行時で120kmだが、近い将来には200kmにまでレンジを広げることができるという。車両価格の高さや発電所不足といったさまざまな問題が残されているが、普及の障害となっていた充電のためのインフラ整備の問題は急速に解決しつつある。電気自動車時代の到来は案外目前なのかもしれない。