【D視点】メルセデスベンツ、ミニバンメーカーへの道…Aクラス

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★変わらない味が新鮮な

初代『Aクラス』は、メルセデスベンツ初のコンパクトカー。しかも燃料電池搭載を前提としたサンドイッチ構造の2重フロアと話題の多い華やかなデビューであった。

しかし経験のないコンパクトカー開発には、テスト走行中の横転など思わぬ不具合が発生した。またコンパクトネスを狙い過ぎたためか狭苦しい室内となっていた。

2代目の新型Aクラスは、7年ぶりのフルモデルチェンジだが、目新しいニュースもなく地味な感じだ。しかし適度なサイズアップをはじめとして初代の不具合はすべて改善され、加えて2重フロアの特性を生かした安全配慮と中身は充実しており、本国での人気も納得だ。

デザインは初代を踏襲したので目新しさこそないが、初代のデザインが先見性を有していたためか古びてはいない。気のせいかインテリジェンス具合もアップした感じだ。

デザインの変更点として目立つのは、2004年パリモーターショーで発表されたコンセプトカー『ビジョンB』や『ビジョンR』と共通の、フロントアーチから発せられ斜め後方に伸びるインバースのキャラクターラインが採用されていることだ。

このラインは古くからあるデザイン手法で、ニュー・メルセデスベンツの重要なアイコンとなる気配がある。このラインのスピード感をともなったクラシカルな表情は、今後のメルセデスベンツのイメージを決めるかも。

奇をてらわず正常進化した新型Aクラスが、世界に数多くあるコンパクトクラスのなかで最も優れたクルマのひとつに挙げられることは、開発手法の手本として喜ばしい。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、日本のカーデザインでエポックメイキングとなった『Be-1』をプロデュースした。

★変わらない味が新鮮な
★メルセデスベンツの嘘、ほんと
★メルセデスベンツの将来の栄光

《松井孝晏》

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