★メルセデスベンツの将来の栄光
8年前、無公害の切り札として期待される燃料電池搭載を前提としたコンパクトカーAクラスを発表したメルセデスベンツは、その少し前にスモールセダンのCクラスを発表していた。新しいジャンルや先進技術に挑戦する当時のメルセデスベンツの姿は、今でも鮮やかに思い出される。
最近は、ドイツのラグジュアリーカーメーカーの先進技術アピール合戦は、止まるところを知らない。そしてメルセデスベンツは蚊帳の外でダンマリを決めているようにも見える。
その一方で、2005年のジュネーブモーターショーでA クラスの兄貴分の『Bクラス』、またニューヨークオートショーでは『Sクラス』より大きなグランドスポーツツアラーの『Rクラス』と立て続けに発表した。これらのプロポーションはAクラスと似た2ボックススタイルのミニバンのような感じで、ドイツの競合メーカーには無い車型だ。
一見、技術競争から後れを取ったように見えたのは、既存ジャンルの中で目先の競争に巻き込まれず、カーライフの将来を見据えたメルセデスベンツの作戦かもしれない。
この作戦が人々のカーライフを変革するような成果を挙げて、メルセデスベンツを栄光に導くのであろうか? そして燃料電池搭載の量販車が、成功に花を添えるのであろうか? こうなるとクルマファンの話題に止まらず広く社会に影響をおよぼす問題であり、成り行きに注目しよう。
★変わらない味が新鮮な
★メルセデスベンツの嘘、ほんと
★メルセデスベンツの将来の栄光