スズキが16日に発表した新型『エスクード』は初心に戻る“原点回帰”が開発テーマになっている。そのため随所に初代を感じさせるイメージが踏襲されている。
直線的なルーフラインやウエストラインは初代のイメージを彷彿させ、ボンネットのクラムシェルと呼ばれるデザインは初代のアイキャッチとなっていたものだ。GMのコントロールが強かった2代目に比べ、今回はより自由にデザインができ、浜松のデザインスタジオでほぼすべてデザインされた。
しかし3代目には初代、2代目と続いた特徴的なブリスターフェンダーが踏襲されていない。スズキ・デザイン部の田中邦之グループ長によれば「最初はブリスターフェンダー案を本命にしていましたが、ヨーロッパのデザインクリニックに出したところSUVに大切な踏ん張り感が足りないと評価され断念しました」と経緯を語った。
今回のエスクードは世界戦略車でありそれゆえのデザインの難しさもあったようだ。