2004年シーズンを完全休業期間に充て、全面リニューアル計画を進められていた富士スピードウェイが、いよいよ今年4月10日にオープンを迎える。それに先立ち、2月28日に落成披露式が行なわれ、ラルフ・シューマッハがトヨタのF1マシンでデモ走行を実施した。1996年にはFニッポンとJGTC(現スーパーGT)を戦ったラルフ。かつての富士をよく知っているだけに、「(あの長い)ストレートはどうなった?」と、関係者に事前チェックを入れていたそうだ。昨年型のマシンを駆って、未来のF1開催地とも噂される“トヨタのコース”を5周したラルフは、「長いストレートは健在だね。オーバーテイクができるコースであることも変わってはいない」と、全面改修を受けて最新のサーキットに変貌しながらも、コースそのものには“富士らしさ”が残る仕上がりを満足げに語る。全長が4563mとなったニュー富士スピードウェイ。この日のラルフの周回タイムは、手元の時計で1分37秒くらいだった。平均速度にすると170km/h足らずなので、当然ながらデモ走行レベルのタイムであり、まったくの参考外。前々日の大雪の影響もあって、「ベストコンディションではなかったが、いいコースだと感じることができた」と、ラルフは富士の感想を締めくくっている。開幕直前の週末、トヨタの発表会やイベントのために“立ち寄り来日”していたラルフは、これでようやく御役御免。開幕戦に向けて、「昨年よりもずっと良いマシンになっている。開幕を楽しみにできる状況だよ」と、手応えを話しつつ、決戦の地オーストラリア・メルボルンへと飛び立っていった。
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