【D視点】新型ホンダ・レジェンド…デザイン第一印象

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8月24−26日に栃木研究所で技術説明会「ホンダミーティング」が開催された。最新の技術を搭載したホンダ車群がテストコースで試乗を待つなかに、大柄でがっしりした見知らぬクルマが混じっていた。

事前の予告もなく新型『レジェンド』がプレビューに提供されたわけだが、ホンダのユーモアであろうか。ホンダ車の最近のデザイン傾向である強いウェッジシェープと特徴的なフロントの印象から、エンブレムがなくてもホンダ車であることはすぐわかった。

『アコード』、『インテグラ』のデザインテイストを継承しながらランプ類に兄貴分らしく重厚なデザインを取り入れた新型レジェンドは、先代レジェンドに比べて高級感もスポーティー感も増している。しかし……

新車特有のまぶしさが不思議と感じられないのだ。デザイナーが燃えないまま、模範解答を出すようにクールに仕事を進めてしまったのであろうか。あるいは、ホンダ独自の秘策でもあるのであろうか。

確かに、最新のハイテク装置を満載したこのレジェンドは高速周回路ではあっという間に180km/hに到達し、何の不安も感じさせない仕上がり。性能の方は太鼓判を押せそうだ。

「器量はさておき、明るくて気立ての良いお嬢さん」と仲人ばあさんにすすめられるまま、ついその気になって結婚してしまった。安定した結婚生活を送るうちに、それが賢い選択であったことに気付く。そんな人も多いであろう。

眩しさが身上のような高級車として考えにくいデザインは、レジェンドにこんな賢いユーザーが案外いるということなのかもしれない。競合他社としては今後の展開に目が離せないであろう。

いずれにしても、ホンダの素晴らしい技術に相応しいデザインを期待して、「頑張れホンダ!」とエールを送るファンが増えるのは確かだ。

《松井孝晏》

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