このなかでインプレッサの“WRX STi スペックC”の『WR-Limited 2004』について取り上げてみよう。細かい仕様やインプレッションは省くが、このクルマは1か月ほど前にマイナーチェンジされたモデルのさらに特別仕様車という位置づけだが、その裏に隠された意味はこれだけではない。2005年のWRカーのホモロゲーションを、このインプレッサのなかでももっともホットモデルであるスペックCで獲ろうというスバルの戦略があるのだ。5,000台の生産を確実にするためこの時期のマイナーチェンジとなったわけだが、見た目がほとんど変更ないからといって侮ってはいけないモデルだったのだ。PCDやトレッドの拡大、ハブの強化、インタークーラー形状と排気系の変更などすべてはWRカーを意識したものといえる。