レオーネ! レガシィ! インプレッサ! 歴代スバルのワークスラリーカー4世代が集まる

歴代スバルのワークスラリーカー4世代が集まる
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群馬県みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンターに5月16日、かつてスバルが世界に送り出した『レオーネ』『レガシィ』『インプレッサ』のグループAカーが集結。歴代スバルの強烈なボクサーサウンドが山間に木霊した。

STIコンプリートカーなど数々のスバル車コレクター「BOXER」さんによるプライベート走行会に、スバル車をメインに一般整備から競技車輌の製作まで行っている「KITサービス」(群馬県太田市)が所有する車両を持ち込んでのコラボ企画。

この日BOXERさんが持ち込んだのは、初代レガシィ(BC型)・プロドライブグループAカー(1993年、ラリータイランド優勝 ポッサム・ボーン、同年の香港-北京ラリー優勝 アリ・バタネン)と、初代インプレッサ(GC型)・プロドライブグループAカー(1994年、ニュージーランドラリー出場 カルロス・サインツ)の2台。これにKITがかつて製作した2代目レオーネ4WD・RX(AB型)と3代目レオーネRX(AA型)のサファリラリー仕様車が加わり、滅多に見られない(というか世界初!?の)スバルワークスラリーカー4世代並びの撮影会となった。

ABレオーネは1984年にサファリラリーに参戦した車両と同一スペックで製作された1台。ほぼ新車状態で長年倉庫で眠っていたものを、少なくとも20年以上振りに倉庫から出した、ほぼ新車状態の車両だ。ガソリンタンク等経年劣化で一部不具合があったもののエンジンはすぐに始動したという。レストアが進み、外装などは専門業者によってピカピカに蘇った。

また、AAレオーネは1987年に数台製作された中の1台で、実戦で使う事なく保管していた個体。こちらも下周りなどゴムや樹脂部品を取り換えてリフレッシュしている。エンジンはノーマルながら、足回りなどほとんどが当時のグループAの状態そのまま。アニマルバーや大径のフォグランプがサファリ仕様らしい。

午前中はレガシィとインプレッサ、それにレオーネ2台という計4台の撮影会となり、メディアのみならずSNS等で知ったスバルファンも駆け付け、”本物の”歴代スバルワークスラリーカーの並びにしばし興奮状態となった。

その後、BOXERさんの2台が走行を行い、ボクサーサウンドの爆音が周囲に木霊した。そして、当初は予定していなかった2台のレオーネもコースを走行するというサプライズが。OHVにキャブレター仕様のABレオーネ、ようやくOHC化されたターボ車AAレオーネ、それに近代的なツインカム化されたハイスペックEJエンジンの咆哮はそれぞれに異なり、関係者もギャラリーも熱い視線を送り、聞き耳を立てた。

レオーネをドライブした小関高幸社長は「私はまだ小学生で長年自宅の倉庫に眠っていたABですが今回初めてエンジン音を聞きました。このサイズのラリー車、いいですね。キャブ車は音もいいし楽しいです」とニコニコ顔。オドメーターはこの日の走行でABが125km、AAは18kmとなったが、まだまだ驚きの新車状態だ。「BOXERさんには貴重な時間をもらって良かったです。新車保存したいので、これから走らせる計画はありませんが、どこかで展示することは……、まだ分かりません」とのことだったが、今後もどこかの展示会で見られることを期待したい。

また、実戦で走った2台を自らもドライブしたBOXERさんは「先輩ラリーカーが見れて嬉しかったです。レオーネがあってレガシィがあるということに尊敬の念を持ちます。こんな大事な車をこうした草イベントに持ってきていただき、頭が下がる思い。感謝の気持ちでいっぱいです」と感激している様子だった。

この日はBOXERさんの友人が所有するS5インプレッサWRCカーとS9インプレッサWRCカーも訪れて、こちらも即席の撮影会に。さらにはABレオーネRXのフルノーマル車をはじめBCレガシィRA、『アルシオーネ』『ヴィヴィオ』などといったスバリストたちの愛車が駐車場にあふれていた。

《嶽宮 三郎》

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