GMでは、サーブの小型車プラットフォームでキャデラックを製造、販売する計画があるという。この“キャディサーブ”はスウェーデンのサーブ工場で生産され、ヨーロッパのみでの限定販売になる予定。サーブの小型車といえばスバル『インプレッサ』がベースの『9-2X』だ。
時期や車両の詳細などは未定だが、キャディサーブ計画は実現の可能性が大きいといわれている。しかしアメリカ国内でもこの計画に対し「クライスラー『ネオン』のプラットフォームでメルセデスベンツを作るようなもの。消費者をバカにしている」という批判がある。
ただでさえ、クルマの販売サイトなどにサーブ9-2Xに関するアンケートで、「日本車(スバル)そのもの。どこがサーブなのか」という酷評が掲載されることがあるというのに、今度はそれにキャデラックのバッジまで被せてしまう、とは確かにやや乱暴かも知れない。現在サーブ9-2Xは日本国内のスバル工場で生産されている。
ヨーロッパではキャデラックブランドのイメージは異なるのだろうが、アメリカ人にとっては生っ粋の高級ブランドであり、エントリーモデルをそのような方法で作る必要があるのか、という疑問の声が根強い。