ジープは7日、3代目となる新型『グランドチェロキー』をニューヨークオートショー(ニューヨークモーターショー、一般公開:9−18日)で発表した。クルマもさることながら、そのプレゼンテーションがすごい。
史上最大級の特設ステージを用意したのみならず、ジープの源流でもある「オフロードでの走破性能」をアピールするべく、ショー会場の隣に野外テントを張って、マンハッタンのど真ん中にジープ主催のオフロード走行会「キャンプ・ジープ」を模したコースを作る力の入れようだ。
昨今の北米市場でもSUVでは主流になりつつある3列シートにこだわらず、新型『グランドチェロキーは5人乗りのパッケージング。あくまでもタフなSUV路線を貫こうという意気込みのあらわれか。
今や北米SUV市場は、街乗りラグジュアリーSUVが大躍進。いっぽう本格オフロード路線には近年絶好調の強敵『ハマー』が迫り、老舗ジープといえどもかなり厳しい状況だ。
そんな中、鳴り物入りで発表された新型グランドチェロキーは、非常によくまとまってはいるものの新車としてのインパクトはいまひとつ。今後のイメージ戦略が明暗を分ける鍵となりそうだ。ショーでの派手なパフォーマンスは手始めの一手か?