トヨタ自動車が1日発表した新型『プリウス』は、電気モーターの出力を1.5倍に引き上げるなど加速性能を大幅に向上させたが、燃費も旧モデルのリットル当たり31km(10・15モード)に対して約15%改善、リットル当たり35.5kmとした。市販されているハイブリッド車ではホンダの『インサイト』を上回る世界最高となった。
新型車のエンジンは、従来と同じ1.5リットルの高膨張比タイプ(アトキンソンサイクル)だが、ピストンリングの摩擦損失低減などで燃費向上を図った。また、ボディへのアルミ部品採用などにより車両全体で140kgの軽量化を図った。さらに、Cd値0.26という空力特性による走行抵抗の低減も実現し、大幅な燃費改善につなげている。