イラク情勢の一段の緊迫化を受け、全体相場は6日続落。平均株価は20年2カ月ぶりに7900円台を割り込んだ。自動車株もほぼ全面安。
日産自動車が前日比44円安の785円と急反落し、5カ月ぶりの800円台割れ。2月の北米新車販売台数がマイナスに転じたこともあり、内外の投資家の利益確定の売りが出ているようだ。トヨタ自動車は80円安の2695円と5日続落し、マツダ、スズキもさえない。
ホンダは終値こそ30円安の3950円と反落したが、輸出関連株が軒並み下げる中で一時100円高まで上昇。米消費情報誌『コンシューマー・リポーツ』が10日に発表した自動車ランキングで、ホンダが全10部門中5部門でトップを獲得。さらに、1、2月の北米新車販売で日本メーカーの中で同社だけが連続プラスとあって、実態のよさに注目する投資家が少なくないようだ。
この日は、いすゞ、日産ディーゼル工業とダイハツ工業がしっかり。
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