ウインターテストがすべて終了してあとは開幕戦を待つのみという状況だが、戦力分析を行うとやはりフェラーリ優位は崩れない。開幕から数戦は昨年型マシンの発展バージョンで戦いに望むフェラーリだが、その地球の裏側では独立したテストチームが新車「F2003-GA」の熟成を行っている。F2003-GAの登場はサンマリノGPが予想されている。
一方、フェラーリを追うウィリアムズ不調の噂が気にかかる。攻めすぎたマシンデザインが挙動を不安定にしているとの評判だが、実際はどうだろう? マクラーレンもフェラーリと同様に新車「MP4/18」はヨーロッパラウンドに突入してからになるというが、昨年型マシンの発展バージョンで行っていた冬のテストではなかなか順調な成果が得られた模様で、専用設計のタイヤを選ぶことができる今年はフェラーリを追い落とす急先鋒になるかもしれない。
最後に我らが日本勢だが、トヨタもB・A・Rホンダもかなりのポテンシャルアップが伝えられている。もちろんすぐに勝つことはF1の本流から考えて有り得ないだろうが、いずれも本気で1勝を狙っているチームだ。そこに至る道を切り開いてくれることに期待したい。