マツダは17日、新型『デミオ』に搭載する新開発エンジンの加工手法に切削液を大幅削減する「セミドライ加工」を採用したと発表した。エンジンブロックなど大型で複雑な機械加工に同方式を採用するのは同社が世界で初めて。
自動車エンジンの部品やトランスミッションの歯車など加工には通常、大量の切削液が必要となる。使用量が大量なため繰り返し使用しながらも最終的には捨てるため焼却処理量も膨大な量に上る。マツダの場合もこれまでのシリンダーブロックの加工方法では一つの工程で毎分約200リットルという量の切削液が必要だった。
セミドライ加工にすることで切削液はほとんど不要になり従来にくらべ84%削減した。同方式ではドリルの先端から切削液を毎分0.1ccという極微量を噴霧することで潤滑しながら加工を行う。さらに治具の材質をエンジンと同じアルミ製とし加工時の温度変化による伸縮差をなくすことで冷却用の切削液削減につなげた。
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