新規材料難でハイテク株中心に売り物が出て、全体相場は3日ぶりに反落。自動車株も下げる銘柄が目立った。ホンダが前日比80円安の5780円と続落し、スズキ、マツダが軟調。前日前3月期決算を発表したダイハツ工業は、9円安の551円と3日ぶりに反落した。
ダイハツは前期業績が予想を下回り、今期の連結営業利益も16%増見通しにとどまったことで、市場の失望売りを招いている。軽自動車の燃料電池車の国内走行実験を2002年にも実施すると報じられたが、完全に無視された格好だ。
一方、日産自動車は4日続伸と絶好調。一時1006円まで買われ、1日に付けた年初来高値を更新した。前3月期業績の上方修正、今3月期も史上最高益更新見込みとあって、国内外の証券を通して買いが持続している。さすがに利益確定の売りも厚く、出来高は断トツの1位に膨らんだ。
三菱自動車工業も、12円高の389円と反発。ダイムラー・クライスラー主導の経営改善で、再び“第二の日産”として注目度がアップしてきた。トヨタ自動車も30円高と小幅ながら続伸。