【新聞ウォッチ】瞬間風速、それとも……再建のカギ握る三菱『eKワゴン』

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年12月27日付

●ソーラーカーラリー世界大会、育英高専に特別賞(朝日・29面)

●自動車5社の11月の国内販売実績、ホンダと三菱前年同月比増(毎日・8面)

●メガヒットの作り方、ホンダのフィット「縮小する市場でも消費者の心をつかんだ小型車(産経・7面)

●電子部品各社、自動車向け強化、IT、環境対応競う(日経・9面)

●セルフスタンドが1000店突破、都市部中心、乱売の主戦場(日経・9面)

●自工会調べ、米国製自動車部品の購入額初の減少(日経・11面)

●トヨタが福祉車両、運転席がそのまま車いすに(日経・23面)

●オートウェーブ、中古カー用品販売に本格参入(日経・27面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車など自動車メーカー大手5社が11月の生産・販売・輸出実績を発表した。きょうの各紙がそれぞれの特徴を掲載しているが、なかでも産経の「三菱自26%大幅増、ホンダも好調維持」という見出しが目立つ。

10月に発売した新型軽乗用車『eKワゴン』がヒットし、11月の三菱の国内販売が前年同月比26.0%増の4万2669台と大幅な伸びを示したからだ。引き続き『フィット』が売れているホンダはニュース価値が薄れているが、トヨタが18.1%減の大幅マイナスになるほどの冷え切っている消費環境で、昨年夏のリコール隠し事件以降、販売不振が続いていた三菱の“大幅増”は注目すべき話題である。

だが、前年、トヨタは新車攻勢で販売が急増した半面、三菱はリコール騒動が影響して極端に落ち込んだ反動によるもの。目下、三菱では、水面下で新たな大量リコール問題も取り沙汰されており、再建のカギを握る新車効果がどこまで持続できるかどうかは未知数。明日28日からは『パジェロ』の晴れ舞台となる過酷なパリ〜ダカールラリーがスタートするが、再建のゴールまでの道のりも引き続き険しいことは変わらない。

《福田俊之》

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