アメリカ連邦政府は最新のロールオーバーテストの結果を発表。重点の位置などから数学的に横転の可能性を割り出す、という一部からは批判もされているテストである。その結果、最低ランクとなったのはフォードのフルサイズSUV『エクスペディション』とリンカーン『ナビゲーター』、シボレー『タホ』、GMC『ユーコン』。5点満点の2点という成績。同時にテストされた日産『パスファインダー』、インフィニティ『QX4』、いすゞ『ロデオ』、ホンダ『パスポート』、レクサス『RX300』、ポンティアック『アズテック』、シェビー『サバーバン』、GMC『ユーコンXL』、フォード『F150』、日産『フロンティア』はすべて3点。フルサイズと中型SUVという違いはあるものの、フォードの低得点が目立つ。フォードに関してはファイアストン問題でもフォードのSUVそのものに安全性が不足していたのではないか、という意見は根強く、今回の結果はフォード車の安全性にさらに疑問を投げかけるものとなった。事実、ファイアストーン問題が明らかになった時政府を挙げてフォードを訴えたベネズエラでは、「タイヤではなく車の構造に問題がある」と消費者グループが『エクスプローラー』の販売を禁止するよう求める運動も起きている。タイヤがリコールされた後もエクスプローラーの事故が絶えない、という意見もある。しかしフォードではこの疑惑をあくまで否定。事故の原因はタイヤだ、と主張している。
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