気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年5月15日付
●いすゞ、トラック販売に集中、国内販売不振のRVをGMにOEM供給へ(読売・8面)
●夏にらみミニバン戦争第2弾、トヨタ「イプサム」全面改良(東京・6面)
●ダイハツ車体、大分へ、前橋から工場含め移転を発表(毎日・8面)
●トヨタのFS(ファイナンシャルサービス)に新サービス登場(毎日・8面 )
●ダイハツ純利益前期比29%増、国内販売好調で為替差損を吸収(日経・11面)
●中古車登録車台数、4月は4カ月ぶりに増加(日経・11面)
●給油は「安さ」と「手軽さ」セルフ式ガソリンスタンド急増 (産経・7面)
●道路財源、小泉首相が使途見直しを検討へ「関係法改正も視野」(朝日・1面)
●発ガン性? ハイオクガソリン添加剤を環境省が地下水汚染本格調査へ (朝日・1面)
ひとくちコメント
きのうはダイハツ工業の2001年3月期決算が発表されたが、為替差損の影響などで海外が伸び悩んだものの、国内販売が順調に推移したことから、連結決算で売上高が1兆円に迫る9987億円の過去最高を計上し、3期連続の増収となった。
経常利益も322億円で前年比18.8%の大幅増と絶好調。同時に、前橋市にある100%子会社のダイハツ車体の生産拠点を大分県中津市に全面移転することも正式に発表、今後も老朽化した工場をリニュ−アルしながら大分の最新工場へ集約化する意向。
ただ、気になるのは今年度の業績予想。売上高、利益とも3期ぶりに落ち込むことを見込んでいるが、その要因が親会社のトヨタ自動車からの受託生産『タウンエース・ノア』など、約4万7000台分が打ち切られるためである。
親会社の“鶴の一声”で約100億円近い減収になるのは子会社の宿命だが、これを単なる「イジメ」とみるのか、主力の軽自動車が絶好調だけに「可愛い子には旅をさせろ」とみるのか……。