『WiLL VS』の開発でもっとも重視されたのは、なんといってもスタイリングだ。なかでも圧倒的に個性的なのはエクステリアだろう。全体のフォルムは、複数の面を貼り合わせて構成するという手法で作られ、アメリカ空軍のF117ステルス戦闘機を連想させる。
フロントビューはクーペのようなスペシャリティ感あふれるもの。フロントマスク中央が尖った、市販車としては相当思い切ったスタイルである。
サイドは一転、高い全高と後方までスラリと伸びたルーフラインによって、ワゴン的なイメージを感じさせる。ベルトラインが高く、プライバシーガラスが与えられるリアガラスは5ドアとしては異例に小さい。
リアビューは大胆に絞り込まれ、ホームベース型のリアウインドウ、鷹の目を思わせるリアコンビネーションランプなどが特徴。似ているクルマがほかにほとんどないという点では、日本車のなかでも希有の存在だ。