再びヨーロッパに戻ってきたF1グランプリ。後半戦の幕開けとなるフランスGPは、まさに2強が激しくぶつかりあう白熱のレース展開となった。先手をとったのはフェラーリのミハエル・シューマッハ。3戦連続となるポールポジションからのスタートでまずはレースをリード。
それを追う2番グリッドのデビッド・クルサードはスタートで順位を一つ落としたものの22周目にルーベンス・バリケロをパスして再び2位へ。アグレッシブな走りで一時は7秒以上もあったM. シューマッハとの差をどんどん縮めていく。そして迎えた40周目、アデレイドヘアピンでシューマッハを2度目のオーバーテイクアクションの末にパスしてトップに立った。
2位走行中のM. シューマッハはエンジントラブルを起こして結局58周でリタイア。マクラーレンが1-2フィニッシュを決めて前戦カナダGPの雪辱を果たす結果となった。これでM.シューマッハとクルサードは12ポイント差となり、フェラーリとマクラーレンの差は6ポイントに接近。マクラーレン・メルセデスの反撃開始でチャンピオンシップの行方はますます渾沌としてきた。
一方、7番グリッドスタートだったジャック・ビルヌーブは、またしてもスタートで5位に順位を上げるとその後も粘りの走りで、BARホンダのジョイント以来最高位となる4位でフィニッシュしたことは大きなニュースだ。