米大手ハイテク企業の業績上方修正、円安などを好感し、全体相場は小反発。円相場が1ドル=125円台に軟化したことを受け、自動車株は総じてしっかり。トヨタとホンダ続伸、日産自動車は下落。
利益確定の売りに押され、全体相場は4日ぶりに反落。円相場が1㌦=123円台に軟化したことを受け、自動車株は全般に堅調な動きとなった。
全体相場は3日続伸し、平均株価は9月30日以来2カ月ぶりに9200円台を回復。もっとも週末・月末控えで上昇幅は小幅にとどまった。自動車株は高安まちまち。
米国株安を受けて売り先行で始まったが、その後はプラス圏に転じて全体相場は反発。自動車株はほぼ全面高となった。日産自動車反発し、トヨタ自動車も続伸、いすゞは上昇。
いすゞ自動車は27日、臨時株主総会とこれに続く取締役会を開催した。ゼネラルモーターズ(GM)や金融機関からの支援を受けることを柱とした「新3カ年計画」を実行するため、資本減少と新役員の受け入れなどを決議した。
いすゞ自動車が発表した9月連結中間決算によると、連結売上高は前年同期比23.9%減の6325億円、連結営業損益は前期の45億円の黒字から214億円の赤字に転落した。連結経常損益も346億円の赤字で、連結当期損益はなんと842億円の巨額赤字となった。
米国株高を受けてハイテク株を中心に買われ、全体相場は4日続伸。円相場が軟調展開となったことを好感し、自動車株は全面高となった。
公的資金と見られる買いが入ったことを受け、全体相場は続伸。円高を受けて輸出関連株が買われ、自動車株も全面高となった。1ドル=122円台に円相場が軟化、たとえばホンダは1円の円安で営業利益が140億−160億円上乗せされる。
ハイテク株に買いが入り、全体相場は小反発。平均株価こそ小幅高となったが、値上がり銘柄数280に対し値下がり銘柄数が1149と圧倒的に値を下げる銘柄が多かった。自動車株は高安まちまち。日産自動車が反発。
いすゞ自動車は、ゼネラルモーターズ(GM)による減増資などを柱とする再建策を、18日に開催した取締役会で正式に決議した。取引主要行5行による1000億円の債務株式化では、みずほコーポレート銀行が811億円と大部分を引き受ける。
新規材料に乏しい中、公的資金とみられる買いが入り全体相場は4日ぶりに反発。自動車株は高安まちまち。三菱自動車工業はこの発表した9月中間期連結決算で最終損益が66億円の黒字となったが、株価は無反応だった。
いすゞという会社はモーターショーで突飛なデザインのコンセプトカーを出してくるというイメージが強いのだが、今回もその期待に負けず『FL-4』を出品している。デザインスタディのための完全なコンセプトモデルで、市販の予定はない。