米連邦公開市場委員会(FOMC)による金融政策決定を控え、様子見気分の強い中で全体相場は小反発。自動車株は買い戻しが入り、上げる銘柄が目立った。
マツダが前週末比14円高の302円と続伸し、連日の年初来高値更新。『デミオ』『アテンザ』の好調で今期連結経常利益も4割増見込みとあって、出遅れ銘柄として人気を集めてきた。300円台回復は昨年9月以来。
米国株安も売り買いが交錯し、全体相場は小幅ながら4日続伸。自動車株は利益確定の売りが優勢で、下げる銘柄が目立った。日産自動車が4日ぶりに反落。いすゞも騰勢一服。このところ急ピッチの上げが続いてきただけに、スピード調整の感が強い。
日産自動車が3連騰。この日の株主総会で役員報酬総額の引き上げ、取締役数の削減と03年度の中間配当を増配することを決定。さらに、米調査会社ハーバー&アソシエイツによる北米自動車生産性調査で、同社のテネシー・スマーナ工場が首位の座を獲得した。
米国株高、海外投資家の買いを受け、全体相場は続伸。自動車株は前日に続き全面高となった。日産自動車が、前日比47円高の1092円と大幅続伸。一時1990年7月以来の1100円台まで上げた。いすゞも絶好調で、15円高の182円と5日続伸。
中国・広州で『サニー』の生産を開始した日産自動車が急反発、1990年8月以来12年10カ月ぶりの水準まで上げた。いすゞは野村証券を中心とした買いに続伸。排ガス規制強化を背景にした買い換え需要から業績は上方修正含みとあって、市場の人気が継続している。
日産自動車が4日ぶりに反落。トヨタ自動車、ホンダも続落した。フォードのデビッド・サースフィールド副社長が「コスト削減に向け、マツダとの間接部門の統合をさらに進める」とのコメントが市場に流れたが、株価は無反応だった。
海外投資家の買いが入り、全体相場は3日続伸。自動車株は高安まちまちとなった。日産自動車は3日続伸。一時1000円の大台を回復した。一方、トヨタ自動車とホンダは上値が重く、それぞれ反落。いすゞは再び上げ足を速めてきた。
いすゞ自動車は13日、SUV『ビッグホーン』など6万4276台のフレームに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。93年7月から96年5月までに生産された『ビッグホーン』と『MU』、ホンダ『ホライゾン』、『JAZZ』が対象。
いすゞ自動車は、ワンボックス車の『コモ』に8人乗り多目的ワゴン車を設定するとともに、バン、マイクロバスのガソリンエンジンで「優-低排出ガス車」(★★)認定を取得して12日から発売した。
日産自動車が前日比6円安の966円と反落し、トヨタ自動車は30円安の3050円と5日ぶりに反落。ホンダも50円安の4490円と反落した。いすゞは6日間で4割の上げを演じたとあって、利益確定の売りが相次ぎ141円で変わらず。
米国株高を背景に、日本株買いが加速しており、いすゞは7円高の133円、トヨタ自動車が前日比50円高の3020円となっている。
全体相場は6日ぶりに反落。もっとも平均株価の下げ幅は6円台で、スピード調整の感が強い。自動車株は高安まちまちとなった。いすゞが前日比7円高の117円と、連日の年初来高値更新。排ガス規制強化に伴う買い換え需要期待から、日産ディーゼル工業、さらにプレス工業、自動車部品工業などの関連部品メーカーも高い。
米国株式は小反落したが、全体相場は小幅ながら5日続伸。自動車株は高安まちまちとなった。一方、トラック関連の日野自動車工業、いすゞ、日産ディーゼル工業がそろって上げた。特にいすゞは年初来高値を更新。今期の販売台数は各社ともにに強気とあって、好実態を評価する買いが入っている。
いすゞ自動車は2日、大型トラック『ギガ』に、オートマチック車のように操作できる新開発のトランスミッション「スムーサーG」を搭載した機種を設定し発売した。同ミッション搭載により、現行のマニュアルトランスミッション(MT)車にくらべ、燃費性能を約11%向上させた。