
【新聞ウォッチ】どうなる米ビッグ3 日産・ルノーにも打診報道
存亡の危機に直面している米ビッグ3の報道が連日のように紙面をにぎあわせている。きょうも朝日が1面トップ記事で「落日ビッグ3に痛撃、GM、操業90年の工場閉鎖」と取り上げている。

クライスラー売却へ…サーベラス
先週末、GMがクライスラーグループの乗用車部門を吸収する話し合いが進められている、と話題になったが、クライスラー資本の80%を保有する投資会社サーベラスは相手がGMでなくともクライスラーの売却を考えていることを明らかにした。

米国の新車販売、11か月連続のマイナス…9月
民間調査会社、オートデータ社の調べによると、2008年9月の米国新車販売台数は96万4873台で、前年同月比は26.6%減と11か月連続の前年割れ。月間販売台数が100万台を下回ったのは、1993年2月以来、15年7か月ぶりだ。

米9月の新車販売100万台を割り込む
2007年末から11か月連続で前年比マイナスを記録している米新車販売台数だが、9月はついに月間100万台を割り込んだ。これは15年ぶりの低い水準。最大の下げ幅を記録したのはフォードモーターで、フォード、リンカーン、マーキュリーを合わせた合計台数は34%減。

ヤナセ、クライスラーとボルボの事業をGM系事業子会社に集約
ヤナセは、グループで展開するクライスラー事業とボルボ事業を10月1日付でヤナセグローバルモーターズに移管すると発表した。

クライスラーから3つのEVモデル
GMのシボレー『ボルト』に真っ向勝負、としてダッジ『EV』計画を発表したクライスラーだが、同社では3つのモデルでのEV販売計画が進行中。少なくとも1つのモデルはボルトが販売される2010年末までに市販化の予定だという。

クライスラーからEV…ボルト ファイター
先週クライスラーグループが、GMのプラグインハイブリッド、シボレー『ボルト』に対抗するモデルを用意する、と声明を出したが、その詳細が発表された。 その名もダッジ『EV』で、ロータス社から提供されたライトウェイトシャーシをベースとしたEVスポーツカーだという。

米国産車への満足度が下落…ミシガン大調査
ミシガン大学の品質調査研究所が行った消費者満足度指数の調査で、メーカー別の満足度でビッグ3はトップ4に入らず、ブランド別の満足度ではビッグ3がボトム8のうち6つを占めた。最下位となったのはクライスラーグループのジープで、下から2番目がダッジだった。

クライスラー、労働時間変更でコスト削減模索
ビッグ3の中で最も売り上げ減に苦しむクライスラーが、大胆な労働時間の変更をUAW(全米自動車労働組合)に申し出た。従来週に8時間 x 5日の労働時間を10時間 x 4にすることで工場の稼働エネルギーや従業員の通勤コストを大幅に削減しよう、という試みだ。

米自動車販売、大幅続落…7月
7月の米新車販売が発表されたが、全体で13.6%減、110万台となった。年初から7月末までの売上げは合計850万台で10.5%減となる。7月の実績は年間ベースで1300万台も視野に入るもので、業界はショックを深めている。