トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は4日の決算発表の席上、リコール問題に関連して「コスト削減のやり過ぎで(品質問題の発生に)つながったと言われるがそうではない」と指摘した。
日産自動車は1日より、寒冷地のスリップ事故低減を目指す、スリップ情報提供サービスの試行運用を開始している。このサービスは、カーナビゲーション向け情報配信サービス「カーウイングス」を通じて行われる。
プリウスについて、一時的にブレーキがきかなくなるという苦情は、トヨタ自動車が把握しているものだけで77件あることがわかった。
新型『プリウス』に関して国土交通省リコール対策室に寄せられた情報に関して、トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は3日夜、「苦情は聞いているが、その内容から不具合なのか苦情なのか精査しないとわからない」と答えた。
トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は3日夜、前原国交相に対して、海外で頻発するリコール問題や新型『プリウス』でブレーキが一時利かなくなるという苦情などが寄せられていることについて、説明した。
国土交通省リコール対策室は昨年7月、千葉県松戸市内で起きた新型『プリウス』の事故について原因の調査を進めている。国道6号線を走行中の同車がブレーキがきかずに、赤信号で停止中の前方の車両に追突したというもの。
いすゞ自動車は3日、路線バス『エルガ』『ガーラ』と日野ブランドの『ブルーリボンII』計3車種の吸気絞り弁に不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。
アクセルペダルの不具合によるトヨタ自動車の大量リコール問題は、顧客の獲得が進めば進むほどリスクも膨らむという大量生産型産業の課題を改めて突きつけることとなった。
きょうの各紙は「安全対策を最優先」(毎日)、「米当局の忠告で決断」(東京)、「顧客を第一に考え、費用を考えずに(リコールを)判断した」(産経)など、佐々木副社長の発言を中心にレポートしている。
フィアットグループオートモービルズジャパンは2日、『グランデプント』のステアリング・シャフトに不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。