三井物産オートモーティブは19日、キャデラック『DTS』のパワーステアリングリターンパイプなどに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2010年6月19日~同年7月15日に輸入された17台。
エンジンルームで、オルタネータ電気配線、スタータモータ電気配線、エンジン制御用電気配線の取り回しが不適切なため、電気配線とパワーステアリングのリターンパイプが接触して損傷し、パワーステアリングオイルが漏れてハンドルが重くなるおそれがある。
また、電気配線の被覆が摩耗し、電気配線芯がリターンパイプと接触した場合、火花が発生して火災に至るおそれがある。
全車両、オルタネータ電気配線、スタータモータ電気配線、エンジン制御用電気配線の状況を確認し、損傷がある場合には部品を交換する。その後、全車両、これらの電気配線の取り回しをリターンパイプの前方下部に移すとともに、結束バンドで配線を束ねる。
不具合発生はなく、本国メーカーからの情報で分かった。事故は起きていない。