トヨタ自動車の大量リコール問題で、米下院の監督・政府改革委員会は、24日に開く公聴会に豊田章男社長を証人として正式に招致することを決め、タウンズ委員長が豊田社長宛に書簡を送付したという。
アウディジャパンは18日、『Q5 3.2 TFSI クワトロ』など2車種のAピラートリムに不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。
フィアットグループオートモービルズジャパンは18日、『パンダ』のABSコントロールユニットに不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。
いすゞ自動車は18日、圧縮天然ガス自動車(CNG車)『エルフ』、ニッサンブランドの『アトラス』、ニッサンディーゼル『コンドル』、マツダ『タイタン』4車種の燃料遮断弁に不具合があるとして、国土交通省にリコール(改修・無償修理)を届け出た。
日本自動車工業会の青木哲会長は18日の定例会見で、トヨタ自動車やホンダでリコールが続発していることに関連し「自動車メーカーにとってお客様の安全確保は第1の優先であり、安全対策は最重要課題」と強調、安全面からの品質確保に万全を期す意向を表明した。
トヨタ自動車は17日、一連のリコールや改修に関する品質問題について東京本社で会見を開き、豊田章男社長、佐々木副社長らが国内リコールの進捗状況、品質向上についての具体的な展開について説明をおこなった。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、リコール問題に関する17日の記者会見で大量リコール発生の背景について「(基本理念であった)売れるものしか造らないということをトヨタは自ら破ってしまった。量の急拡大に対して人材育成に十分な時間がさけなかった」と指摘した。
トヨタ自動車は17日、東京本社で品質問題について記者会見を開いた。その席上、豊田章男社長は「トヨタ生産方式を自ら破ってしまった」と反省の弁を述べた。
強いトヨタ自動車を支えるのは、その実直さだ。米国内を中心とするアクセルトラブル、日本国内を中心とするブレーキの不具合、これらの世界で沸き上がるトヨタ車への懸念に対して、同社はいつもと同じように実直に対応してきたつもりだった。
国内の新型『プリウス』問題とは別に、米国内のトヨタ車では、アクセルが故障し加速するという事象が注目を集めている。