台風23号の中部地方接近によって、ITS世界会議は20日に予定されていた各種のセッション、テクニカルツアー、展示会がすべて中止となった。アクセスルートのあおなみ線は夕方から全線が運転見合わせに。中止の判断は正しかったといえるだろう。
ホンダは19日、『レジェンド』の北米仕様となるアキュラ『RL』でXMサテライトラジオ社の放送衛星を利用した「衛星データ通信による渋滞情報の提供」を、世界で初めて実用化することをITS世界会議の会場で明らかにした。
ITSも超大型の台風には勝てず、20日に予定されていた世界会議の各種セッション、展示会などすべてのイベントが中止になった。本日予定されていたセッションやテクニカルツアーの順延はない。
ITS世界会議に合わせて開催された「夢いっぱいITS未来博」で最大の目玉となっているのは、現在から将来に向かって続いていくITSの主要技術を約40分間のツアーによって紹介する「ITSワールド」だ。
20日からサービスを開始する予定の衛星デジタル放送サービス、モバイル放送は、ポ−トメッセ名古屋で開催中のITS世界会議名古屋において、「モバHO!」放送サービスを体感できるデモを実施する。
アセロス・コミュニケーションズは19日、ITS世界会議におけるテクニカルツアー、「全ての車がつながるインターネットITSの世界」内で、同社の無線LAN高速化技術である「Super AG」を使用した路車間高速無線LANシステムのデモが行われると発表した。
関連イベントの中でも、トヨタが「これは世界初ですよ」と強調していたのは、パートナーロボットによる空中生演奏。演奏されたのは1曲のみだったが、空中でもスイングしながら演奏。地上に向かって手を振るなど余裕(!?)の表情。
要人によるスピーチだけでなく、数回に分けて「日本の文化、イメージ」を強調するエンターテイメントが織り込まれることとなった今回の開会式。オリンピック並みとはいかないまでも、とにかく派手でした。
18日に愛知芸術文化センターで行われた開会式をもって「ITS世界会議 愛知・名古屋2004」がスタートした。22日までの会期中、最先端のITS技術についての各種セッション、およびテクニカルツアーが行われる。
開会式において、各国のITS代表者が壇上にあがり、挨拶とスピーチを行った。ITSは交通社会そのものをIT技術によって効率化し、安全性能や環境性能、利便性の向上を狙うという点で、すべての関係者の考えは一致している。