今回のオートサロンで事前の注目が高かった日産ブース。『スカイライン』のクーペモデルが初登場するのではないかという予測もあったのだが、これは見事に外れた。少なくとも初日に関してはスカイラインセダンの「350GT」が参考出品されたのみ。
カスタマイズカーというジャンルではないが、来場者からかなりの注目を集めているのが、オートバックス・スポーツカー研究所(ASL)が開発、オートバックスから今年秋発売される『我来也』(ガライヤ)だ。ブースは一目でも見ようという人たちで混雑している。
ここ2、3年でオートサロン出品車の主流はフル・チューンを施したスポーツカーから、ミニバン系にスイッチしつつある。今回のオートサロンでも、エンジンルームを見せるクルマではなく、エアロパーツをプラスしたミニバンの方が多い。
フォードの小型電動シティ・カー部門TH!NKは、新型『シティ』を発表した。都市交通の手段としてはフル装備のクルマは不要という人向け。もともとTH!NKは2000年にヨーロッパで発表され、フォードが企業ごと傘下に収めた。今回、アメリカ仕様が発表された。
オートサロンでのホンダといえば、各ショップがカスタマイズを施した単一車種を一堂に展示するという形態をここ数年の間、毎年のように行っている。昨年は『ストリーム』がその対象だったが、今年は『モビリオ』がテーマとなっている。
スバルは、デトロイトショーに出品した『レガシィ』ベースのクロスオーバー『バハ』をオートサロンにも出品している。今のところ日本での発売は考えていないようだが、リサーチの意味も含めての出展ということだ。
スズキは、東京モーターショーの『GSX-R/4』に続いてまた1台、バイクのエンジンを流用したスポーツカーを参考出品している。『隼プロトタイプ』というこのコンセプトモデルは、GSX-R/4とは異なりFRのクローズドモデルである。
無限ブースには発売開始されたばかりの『シビック・タイプR』がエアロパーツ装着状態で展示されている。今回は参考出品扱いでエンジンのチューンは行われていないが、市販時には『インテグラ・タイプR』同様のチューンが施される予定だという。
トヨタのスタンド片隅にはトムスが『ソアラ』と『セルシオ』を出品している。トムス国内営業部営業室の大岩芳彦係長は、トヨタの中でも高級車である2台をチューニングすることにより、メルセデスベンツに対するAMGのようなポジションを狙いたいという。
マツダスピードは、『ロードスター』をベースに新ロータリーエンジン「RENESIS」(レネシス)を搭載した『コスモ21』をオートサロンに出展している。1967年にデビューした『コスモスポーツ』を現代に甦らせたら…をコンセプトにデザインしたという。