韓国のサンヨン(双龍)自動車は、一時期デーウ(大宇)自動車に吸収されたが、その大宇は経営破綻してGMが買い取った。韓国バブルの崩壊でサンヨンは政府管理下にあるが、4月には中国企業の藍星グループが買収・子会社化に名乗りを上げて話題を呼んだ。
中国と聞いて思い浮かべるのは、やはり氾濫するコピー商品だろう。自動車のコピー商品も山のようにあり、驚くべきことにいくつかのメーカーは堂々と北京モーターショー(8−16日)でブースを構えていた。
プロトモータースが北京モーターショー(8−16日)に展示した真っ赤なポルシェ…ではなく、ミッドシップのスポーツカーが『スピーラ』だ。以前に某デザイン雑誌でプロトタイプが紹介されていたのを覚えている方もいるかもしれない。
英国ロンドンのカナリーワーフで21日まで開催されたモーターエクスポでは、さまざまなメーカーがコンセプトカーを展示した。中でも、注目を集めていたのが、フィアットのコンセプトモデル『アバルト・ピクセル』。
フォードが買収したジャガー、アストンマーチン、ボルボ、ランドローバーの4社はPAGとして一堂に会し、ブースを構えた。世界のメジャー・モーターショーでの展示方法が北京でも再現された。
中国市場は、地理的要因もあって韓国メーカーの重要な市場だ。北京ショーでも最新のモデルを展示しており、そのなかに異彩を放っていたミニバンがあった。双龍(サンヤン)『ロディウス』はなんと9人乗りなのだ。
デーウ『マティス』のコピー問題でネガティブなイメージが強い奇瑞汽車(チェリー)だが、オリジナルのデザインが開発できないわけではない。新型MPV『ニュークロスオーバー』は、3列座席の7人乗り。
英国ロンドンのカナリーワーフで21日まで開催されたモーターエクスポでは、スポーツカー専門メーカーのチェシル・モーター社が、50年代後半のイメージを踏襲したスポーツカー『スピードスター2』を展示していた。
国際ショーとはいえローカル色が強い北京モーターショー(8−16日)だが、フォードは自社ブースで次期『フォーカス』のセダンをコンセプトモデルとしてワールドプレミアした。
北京モーターショーの直後、上海大衆汽車(上海VW)は『サンタナ』『サンタナ2000』『サンタナ3000』『ポロ』『ジェッタ』『パサート』の値下げを実施した。同社が現地生産する全乗用車の値下げである。上海GMなども値下げを行うようだ。