ボルボ『S40』、『V50』、『C30』の三兄弟に重要な変更が加えられた。可変吸気システムを備えた新しい2.0リットル4気筒エンジンとボルボ初のデュアルクラッチ6速ATが組み合わされたからだ。
私がこの『インサイト』で食いついちゃったのは、デザインでもハイブリッドシステムでもなく、「ティーチング機能」という、ドライバーの運転を採点してエコなドライビングを教えてくれるシステムだ。
スタイリングは確かに先進的な香りのするものだが、けして気負うことなくハイブリッド生活に溶け込めそうな自然体であることがインサイトの特徴だと思う。
初代インサイトは、当時世界最高の燃費を出すだけの、技術者自己満足の塊ヨロシクの2人乗り。だから今回登場した新型インサイトは、リアシート狭いけれど、そりゃ、ドジな私は毎回乗り込むときにアタマをぶつけるけれど、上出来な5人乗りだと思うわけです。
初代『インサイト』のオーナーである僕からすれば、新しいインサイトがデビューしたことで、自分のクルマが旧型になってしまうことは複雑なものがある。しかし、実際にのってみた新型インサイトは、予想していたよりもはるかに完成度が高く良いクルマに仕上がっていた。
デビューから1か月たらずで1万5000台。ホンダ『インサイト』人気の理由は、「200万円以下のハイブリッド専用車」というわかりやすさにあると思う。価格をウリにした新型車は、僕の記憶ではほとんど売れているからだ。
一瞥しても、どこの国のクルマだかわかりづらいが、全長5m、全幅2m以上という野放図な大型ボディからアメリカ車であることを知る。聞けば、アメリカ国内のかつてのサターン工場製だという。
新型『フェアレディZ』のテレビCMで日産のテストドライバー氏が演じているように、Zは山岳路を気持ちよくクイックイッと曲がっていく。このままコーナーが永遠に続けばいいのにと願ってしまうのは、平坦な直線路や緩いコーナーでは、アラばかりが目立ってしまうからだ。
車速が8km/h以下に落ちた状態でフットブレーキを踏むと、エンジンが停止する。ブレーキペダルから足を離すと、0.35秒で再始動。8km/hという設定が絶妙で、赤信号で停まる前までエンジンブレーキを効かせながら、最後でうまい具合にフッと止まる。
オリジナリティの高さとフルモデルチェンジの上手さのふたつで、今度の『キューブ』は大いに魅力的だ。突飛な非対称リアウインドウばかりに目がいってしまうが、キューブの真骨頂はインテリアにある。