まいっちゃうなあと思う。ものすごく条件のいいお見合い写真を見せられ、会ってみたらそのとおりの好青年だったという感じ。
インテリアは高級になり、走っているときのエンジン音や風切り音、振動はさらに小さくなり、TSIエンジンの機敏な走りは磨きがかかっている。技の完成度が高まり、トリプルジャンプで加点がもらえるキム・ヨナのスケートみたいだ。
一番、魅力的なのは1.4リットルであるにもかかわらず、ツインチャージャーで(シングルもあり)トルクを上手に引き出すパワーユニットである。ちょこんとアクセルを踏んだ1500回転で出る最大トルク。右足がぴくっと動いただけですかさず加速する反応のよさは、とても1.4リットルとは思えない。
燃費もいいし、輸入車事情にうとい国交省が基準をつくったエコカー減税の対象外ってのは残念だけれど、この爽快感は乗ってみる価値は大いにありなのだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。