フロントヘビーを感じさせないコーナリング性能はもちろんSH-AWDのおかげだ。アクセルペダルを踏み込みながらコーナーを立ち上がっていくとき、アウトに膨らむどころか少し内側に回り込んで来ると思えるほどインをキープできる。
ひとくちに『フーガ』といっても完全なスポーツ志向のGT系とコンフォート志向のXV系の2種類ある。そこでどのクルマの印象を話そうかと迷ったが、350GT FOURに的を絞ろう。
日産もいよいよ本物を作ってきたなと感じるのが『ティーダ』だ。いままでなりゆきで作ってきたものを捨てて、新しい発想でよいものを作るにはどうしたらよいかを考えた結果が出ている。
ボディ前半のスタイリングが絶句するほどカッコ悪い。あのハゲ上がった額みたいなボンネットは、対歩行者傷害軽減のためなんだろうか。そうだとしても、あんなにカッコ悪くするこたぁないだろうに。
どんなにアメリカナイズしても、エクステリアデザインにほんのり香る演歌調。個人的にはそれを除けば、とてもいい高級セダンだと思いました。
スーパーハンドリングAWDは、すごいメカだなぁと思う。でもね、一般ドライバーがコイツの真価を発揮させる瞬間ってあるんだろうか。
室内は呆然とするくらい広いし便利だけど、それ以外はよくいえば万人向けの、俺にいわせればじつに凡庸なクルマだ。
旧型より顔はコワくなったが、「基本忠実度」を誇る実体は不変。VW『ゴルフ』ほど見た目の豪華さにこだわらず、すっきりまとめた見識を評価したい。一本スパッと筋の通った正論派のハッチバックだ。
名前は変わっても、実質的には『セドリック/グロリア』の後継車。体育会的な感触もあるのが日産ファンには嬉しい。
これまでの『スイフト』は軽自動車『Kei』の拡幅版だった(それなりの素朴さは魅力だった)が、今度は白紙から専用設計。諸元表で見ればオーソドックスだが、細部の煮詰めにこだわった成果は大きい。