上級グレードとなる『アコード』クラスを扱ってきた開発者を集めて作ったという『フィットシャトル』は、単なるフィットの派生モデルの領域を超えたところにある。
初代モデルの誕生以降、2度のフルチェンジを経験して昨年末に3代目となった『ヴィッツ』。しかし、そんな世代交代ごとに個性を失い続け、今や「特に乗ってみたいとも思わないモデルになってしまった…」と表現したら言い過ぎか?
さいたま市と共同でスマートグリッドの実証実験を行っているホンダ。その実験で用いられる電動車両のなかで最も大物と言えるのはプラグインハイブリッドカー(PHV)だ。そのPHVを短時間ながら公道でテストドライブする機会を得た。
1.8リットルエンジンとモーターを組み合わせた動力系統こそ『プリウス』譲りだが、『プリウスα』はプリウスの派生モデルとしては、趣向が異なるモデルだと思う。
マツダの主力コンパクトカー『デミオ』。6月に登場したマイナーチェンジモデルの最大の目玉は、新エンジン「SKYACTIV-G」の採用で10・15モード走行時30km/リットルという公称燃費を達成したエコグレード『デミオ 13-SKYACTIV』だろう。
「シャトル」の名を復活させたのは、遺産活用が得意なホンダらしい。でも、こんどは『シビック』ではなく、『フィット』の仲間に。国内市場においてシビックは過去のモノとなり、フィットとその兄弟たちで屋台骨を支えている状態なのだから、当然のことと言えそうだ。
『プリウス』と『プリウスα』を瞬時に見分けるのは難しい。並んでいれば一目瞭然で「すべてが違う」のだが、別々に見ると「どっちかな?」。
その車種の中核となるグレードやボディタイプのことを、ホンダ用語で“This is”と呼ぶ。筆者がそれを初めて聞いたのは、28年前の3代目『シビック』のとき。3ドア、セダン、シャトル、『CR-X』という4ボディ展開のなかで、「This isは3ドア」とのことだった。
ハイブリッドカーの代名詞であり、トヨタ最強のブランドでもある『プリウス』を、1つの車種からシリーズへと拡大するのは、じつに的を射た戦略だと思う。
植物模様の美しい(?)カモフラージュにちょっと邪魔されつつも、それがシンプル&スッキリ系のスタイリングであることはわかる。JC08モードで30km/リットルという低燃費が売りのダイハツ『イース』は、デザインも無駄を排した合理主義を貫いたようだ。