『プリウスα』は東日本大震災の影響で発売が1か月ほど遅れたが、その間にも予約注文を集めていたので、発売された時点ですでに1年待ちという圧倒的な受注台数を記録した。
2011年6月に改良されたスバルの新型『レガシィ』シリーズのハイライトはズバリ、高次元でバランスさせた乗り心地と操縦安定性の向上だと思う。
『プリウス』は偉大なクルマだけれども、ファミリーカーとして実用的かと問われると完璧とは言えなかった。そこを補い、さらに乗り心地など人に優しい性能も高まっているのが、『プリウスα』だと感じた。
まず感じたのは、これは『フィット』と比較するべきクルマではない、ということ。名前こそフィットの一員のようだけれど、キャラクターはまったく違うクルマに仕上がっている。
後席が荷室が、もうちょっと広かったらなぁ~とか、このサイズで3列シートだったらなぁという、ユーザーの声に応えて登場したというだけあって、『プリウスα』は優等生的によくできている。
『フィット』も『フリード』も『フリードスパイク』もみんな食べつくしてしまうのでは? なんて秘かに心配していたのだが、実際に試乗してみると、確かに違いがある。『フィットシャトル』はしっかりと、フィットのお兄さんだったのだ。
日産『ラフェスタハイウェイスター』が新しくなった。実は全幅1750mmの3ナンバー車となるマツダ『プレマシー』のOEM車だが、ただバッジを付け替えただけではない徹底したハイウェイスター化が行われているのだ。
ヤマハの電動アシスト自転車はユーザーからの評価は高いがハデさに欠けるため、店頭で少し乗ったくらいでは製品の良さを理解してもらいにくい。使い続けてもらうまで、わかってもらえないのが難点だとヤマハ関係者は言う。
『プリウスα』は実は7人乗りの乗用ミニバンが真の姿だ。5人乗りのワゴンが用意されているが、あくまでもミニバンの3列目席を取り払ってワゴン化したものにすぎない。何しろ開発時のベンチマークは先代『ウィッシュ』なのである。
ホンダ『フィットシャトル』が『プリウスα』の5人乗りと大きく違う点は、フィットシャトルが国内専用の純粋な本格コンパクトワゴンであり、さらにガソリン車も用意されるところにある。