全面高の中で、三菱自動車工業のみがカヤの外。中国の販売店を4年で4倍増という好材料も出たが、筆頭株主ダイムラークライスラーのクライスラー部門が足を引っ張った。クライスラーの4−6月期の赤字転落が確実となったことで、嫌気した売り物が相次いだ。
全体相場は6日ぶりに反落。もっとも平均株価の下げ幅は6円台で、スピード調整の感が強い。自動車株は高安まちまちとなった。いすゞが前日比7円高の117円と、連日の年初来高値更新。排ガス規制強化に伴う買い換え需要期待から、日産ディーゼル工業、さらにプレス工業、自動車部品工業などの関連部品メーカーも高い。
米国株式は小反落したが、全体相場は小幅ながら5日続伸。自動車株は高安まちまちとなった。一方、トラック関連の日野自動車工業、いすゞ、日産ディーゼル工業がそろって上げた。特にいすゞは年初来高値を更新。今期の販売台数は各社ともにに強気とあって、好実態を評価する買いが入っている。
米国株式の高値更新を好感し、全体相場は4日続伸。平均株価は2月以来の8500円台へ上げ、自動車株は全面高となった。日産自動車が続伸。5月の新車登録台数は全体が2.3%増となったが、ホンダは27.1%減と大幅減。続伸はしたが、発表後は伸び悩んだ。
海外投資家の買いが主力株に入り、全体相場は3日続伸。平均株価は3月24日以来の8400円台に上昇した。大手3社がそろって急伸。日産自動車は3日続伸し、今月13日の株価水準に戻した。メキシコの販売台数を、02年の21万6000台から05年に24万台まで引き上げる方針。海外勢の買い主導で、トヨタ自動車、ホンダが大幅に上げた。
米国株高を好感し、全体相場は続伸。平均株価は3月27日以来およそ2カ月ぶりに8300円台を回復した。自動車株も全面高。日野自動車工業が11日ぶりに反発。取引時間中に株式情報端末で「米国市場に本格参入。2005年度の連結営業利益420億円を目指す」と報じられ、買い戻しの動きが相次いだ。
日産自動車が3日ぶりに反発。一時900円台を回復した。米国第2番目の工場が27日に操業を開始し、まずミニバン『クエスト』を、続いて今夏からピックアップトラック『タイタン』を生産する。円安・ユーロ高も支援材料となっている。
売り先行の展開となり、全体相場は4日ぶりに反落。全面安の中、自動車株はさえない動きとなった。マツダは続落。大手経済紙が「高級車から撤退する」と報じたが、利益確定の売りに押された格好。同社は対ドルより対ユーロでの円安のメリットが大きい特性があるが、外為市場でのユーロ高の動きも買い材料とはならなかった。
銀行株を中心に買われ、全体相場は3日続伸。自動車株はほぼ全面高となった。自動車株は全体にさえない動きとなった。この日決算発表を行った三菱自動車工業は、連結経常利益が前期は4.5倍増、今期は20%増見込みと業績回復基調が鮮明化。もっとも株価は1円高にとどまった。
日産自動車が前日比15円高の890円と続伸し、トヨタ自動車は10円高の2675円と小幅高。3年以内に米市場でトラック2車種を投入する計画を明らかにしたホンダは、80円高の4070円と一気に4000円台を回復した。富士重工業は5年ぶりにフルモデルチェンジしたスバル『レガシィ』を発表し、7円高の442円と株価もしっかり。