新規材料難でハイテク株中心に売り物が出て、全体相場は3日ぶりに反落。自動車株も下げる銘柄が目立った。ホンダが前日比80円安の5780円と続落し、スズキ、マツダが軟調。前日前3月期決算を発表したダイハツ工業は、9円安の551円と3日ぶりに反落した。
スズキは10日、湖西工場で生産しているGM(ゼネラルモーターズ)ブランド車「シボレークルーズ」のオーストラリア向けの輸出を開始したと発表した。
ホンダは10日、ベトナム工場で生産している2輪車を6月からフィリピンに輸出すると発表した。ベトナム製バイクを輸出するのは初めて。
日野自動車は、2002年3月期連結決算の連結売上高が前年度比7.8%増の7586億円、連結営業利益が同59.1%増の89億円、連結経常利益が同51.2%増の46億円となり、増収増益となった。連結当期純利益は83億円だった。
GM(ゼネラルモーターズ)は、米国での4月の販売実績を発表した。乗用車は前年同月比1.3%減の19万1176台となりマイナスになったが、ピックアップなどが同24.3%増の大幅な伸びを示し、総販売台数は同12.7%増の42万2089台となった。
日野自動車は10日、1株当たり3円を配当すると発表した。過去3期無配が続いてきたが、4期ぶりに復配する。日野は昨年、トヨタ自動車が出資比率を引き上げて完全子会社化したが、復配しないと経営責任を追求されると感じたとの見方が出ている。
GM(ゼネラルモーターズ)、大宇(デーウ)自動車、大宇自動車債権銀行団の幹事の韓国産業銀行は、新会社設立で正式調印した。資本金は4億ドル(約500億円)で、債権銀行団が33%、GMとビジネスパートナーが67%を出資する。
ダイハツ工業は9日、海外での売上台数を2010年に現在の7倍以上にあたる、50万台以上に引き上げる計画を明らかにした。
ヤナセは子会社のヤナセ千葉の船橋支店が移転するとともに、10日にメルセデスベンツ専売店に衣替えすると発表した。ヤナセのベンツ専売店は92店目で、ヤナセネットワークの半分以上を占めており、ヤナセがGMよりもベンツを優先している姿勢が鮮明だ。
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は9日、都内のホテルで日産リバイバルプランを1年前倒しで達成して終了を宣言するとともに、新中期経営計画「日産180」を発表した。