クルマが静かになると走りまで上質に感じる? ポルシェ911に「調音施工」を施してみた

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工
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BEWITH(ビーウィズ)の「調音施工」は専用素材を使って走行中の不快な音を抑え、車内を快適にする静粛化プログラムだ。今回はポルシェ『911カレラ』(992.1型)への施工例から、その効果と魅力を紹介する。

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◆走行中の気になる音を抑えて車内を快適にする調音施工

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工

BEWITHが手掛ける「調音施工」、カーオーディオの知識がなくても難しく考える必要はない。簡単にいえば「愛車の不快な走行音を減らして、より静かで上質な車内を目指す施工」と考えれば分かりやすい。

施工に使われるのが専用に開発された「ADVANS(アドバンス)調音シート」だ。オーディオメーカーであるBEWITHが音に関するノウハウを生かして開発した技術で、制振・遮音・吸音それぞれの効果を持つ素材の3層構造によって、走行中に発生するさまざまなノイズを抑えてくれる。

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)

さらに調音施工では車種やカテゴリーに合わせて施工する場所を選んでいる。ホイールハウスを中心にバルクヘッドやラゲッジなど、これまで蓄積してきた施工データを基にノイズが入り込みやすい場所へ的確に施工するのが特徴だ。

むやみに車内全体を覆うのではなく、車種ごとに必要な部分へ施工する。いわば愛車に合わせたオーダーメイド感覚の静粛化メニューとなっている。

◆ポルシェ911のホイールハウスへ施工して走行音を抑える

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工

調音施工の対象車種は幅広く、セダンやSUV、BEV、ミニバンだけでなくスポーツカーにも対応する。スポーツカーでは走りの楽しさや心地よいエンジンサウンドを残しながら、耳障りな走行ノイズを減らすことがポイントだ。

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(リア)ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(リア)

今回はポルシェ911カレラ(992.1型)への施工例から、実際にどのような作業が行われるのかを見ていこう。

施工するのは前後のホイールハウス周辺。まずインナーフェンダーカバーを取り外し、その裏側へADVANS調音シートを丁寧に貼り込んでいく。さらにフェンダー内部のボディパネルにもノイズが伝わりやすい場所に、調音シートを施工する。

タイヤのすぐ近くにあるホイールハウスは、路面から発生する音が車内へ伝わりやすい場所のひとつだ。そのためここを重点的に対策することで、走行中に足もとから聞こえるさまざまなノイズを抑える効果が期待できる。

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)

特にポルシェ911のようなスポーツカーでは、タイヤや足まわりから伝わる音を適度に抑えることで、クルマそのものが落ち着いた印象になる。速さやスポーティさとは別の「上質な走り」を感じやすくなるのも調音施工の魅力だ。

◆小石のパチパチ音やタイヤノイズを抑えてドライブを快適に

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(フロント)

では実際に調音施工をすると何が変わるのだろう。分かりやすい変化のひとつが、タイヤが巻き上げた小石によるパチパチという音の低減だ。

スポーツカーに装着される幅広いハイグリップタイヤは路面にある小石を拾いやすく、それがホイールハウス内へ当たることで耳障りな音が発生することがある。調音施工ではインナーフェンダー周辺へ対策を施すことで、こうした不快な音を穏やかにする。

タイヤが路面を転がることで発生するロードノイズやパターンノイズも同様だ。騒音源に的を絞って耳につきやすい音を和らげることで車内の印象が変わってくる。

施工後の感覚をイメージするなら、足もとで鳴っていた音が少し遠くへ離れ、音の角が取れて穏やかになったような状態だ。クルマに詳しくなくても「なんだか以前より静かで落ち着いた」と感じやすい部分だろう。

荒れた路面を走った際に聞こえる足まわりからのゴトゴトとした音についても、ホイールハウス周辺から車内へ伝わる音を抑えることで耳につきにくくなる。普段の街乗りでも快適性の向上を感じやすく、長距離ドライブでは疲労感の軽減にもつながることが期待できる。

◆ポルシェらしいエンジンサウンドは残して不快な音だけを抑える

ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(リア)ポルシェ911(992.1型)カレラ調音施工(リア)

スポーツカーへの施工で気になるのが「静かにしたらエンジン音まで聞こえなくなるのでは?」という点だろう。

しかし今回のポルシェ911カレラ(992.1型)では、施工する場所をホイールハウス周辺に絞っている。タイヤノイズや継ぎ目段差を超えた時などのロードノイズなど耳障りな音を抑えることで、リアから聞こえてくる911ならではのエンジンサウンドが引き立ち、よりスポーツドライビングを楽しむことができる。

すべての音を消してしまうことが目的ではない。ドライバーが楽しみたい音は残し、できれば聞きたくない音を穏やかにする。この「音を整える」という考え方こそが調音施工の大きな特徴だ。

カーオーディオに興味がない人でも、クルマに乗っている以上は走行音とは無縁ではない。高速道路でも一般道でも「もう少し静かだったら快適なのに」と感じた経験があるなら、調音施工は十分に検討する価値がある。

セダン、SUV、BEV、ミニバン、そしてスポーツカーまで、車種に合わせて施工内容を最適化できるのも魅力だ。

施工は全国のフォーカル プラグ&プレイストアや調音施工スタジオで受けることができ、基本的に完全予約制の日帰り施工となっている。大掛かりなカスタムという印象も薄く、愛車をもっと静かで快適にしたいユーザーにとって取り入れやすいメニューといえるだろう。

音楽に詳しくなくても、カーオーディオに興味がなくても関係ない。いつものドライブを少し静かに、少し上質にしてくれる。そんな愛車の快適性を高める選択肢として「調音施工」に注目してみてはいかがだろうか。

《土田康弘》

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