トヨタ自動車のカーシェア「トヨタシェア」は、JR東日本とジェイアール東日本企画と連携し、岩手県遠野市で市の公用車をカーシェアとして一般利用も可能とする実証実験を行うと発表した。
本実証実験では、トヨタシェアの車両4台を活用する。市の公用車の業務利用に加え、一般の利用も可能とし、地域の移動手段充実と環境車の活用によるCO2排出量削減を目指す。ハイブリッド車とガソリン車を使用し、走行時のCO2排出量を詳細に測定・比較することで、ハイブリッド車導入による環境負荷低減効果を可視化する。
取り組みを通じて地域の交通課題やゼロカーボン実現に向けたモビリティのあり方を検証する。
実証実験の期間は10月29日から2026年2月22日まで。貸出場所は岩手県遠野市内の2箇所のステーションで行う。
利用方法は、「TOYOTA SHARE」アプリで会員登録後、利用日時などを選んで予約し、指定ステーションでアプリから車両の鍵を開錠し利用を開始。利用終了後は同じステーションに返却、アプリで返却手続きを行う。
本実証実験はJR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム」の一環で、東北地方における鉄道と車のベストミックスを目指す。環境負荷の低い形での観光体験や住民のウェルビーイング向上を狙う。
各社の役割は、JR東日本がコンソーシアム枠組みの提供と企画進行支援、ジェイアール東日本企画がデータ分析と実証告知・PR、トヨタが車両提供とデータ測定を担う。
今後、ハイブリッド車が有効と判断されれば事業用車の置換えを推進し、二次交通の課題解決と環境負荷低減に寄与。東北地方への展開も目指す。




