アース・カーが運営するカーシェアリングサービス「EARTHCAR」は12月15日、長崎県対馬市が実施する「公用車EVカーシェアリング事業」をサポートし、対馬市役所駐車場において電気自動車のシェアリングサービスを開始したと発表した。
車両は日産の電気自動車『リーフ』と『サクラ』を導入し、平日の公務時間は市役所職員が公用車として使用し、夜間・早朝と土日祝日は一般の利用者に貸出する。
対馬市では、ゼロカーボンシティの実現を目指し、地元企業の小宮自動車と協業で、今春より公用車EVカーシェアリングの事業化を進めてきた。この取り組みの中で、アース・カーは無人貸出システム「EARTHCAR」のプラットフォームを運営事業者の小宮自動車に提供し、このプロジェクトをサポートしている。
EARTHCARプラットフォームは、スマートフォンアプリで解錠・施錠が行える通信デバイスからWeb予約システム、24時間コールセンターまでカーシェアリングサービスに必要な仕組み全てをワンストップで提供するもので、低コストかつ短期で開業できるのが特徴。今回のような電気自動車のカーシェアリングにも対応している。
対馬市はEVカーシェアリングの事業化により、脱炭素化に向けた環境負荷低減はもちろん、土日祝日は一般利用者と車両をシェアすることで新しい公用車の運用・効率化と保有コストの削減が期待できる。また、カーシェアリングは24時間の無人営業が可能なことから、店舗の営業時間に縛られる有人対応のレンタカーにはない利便性を観光客や地元住民に提供することができる。
対馬市役所のステーションにはEV充電器も設置し、万が一の災害時、カーシェアリング車両は移動できる蓄電池として、非常用電源としての活用も見込む。EVとカーシェアリングの導入で、公用車の活用領域をより拡大し、地域住民には行政サービスの拡充を、観光客には二次交通網の充実を図っていく。
最近、アース・カーでは離島におけるカーシェアリングのニーズが高まっており、今回の対馬の他に、五島(長崎県)、種子島(鹿児島県)、石垣島(沖縄県)でカーシェアリングサービスを展開している。離島は観光客向けのレンタカー需要が高いものの人口が少ないゆえにスタッフの確保が難しく、無人営業が可能なカーシェアリングは地域の事業者から注目されており、今後も各地の離島でサービス導入を予定している。
アース・カーはこれまでも地方の自治体や事業者と連携し、カーシェアリングを通じた地域交通の発展に取り組んできたことから、これからもエリアを問わず、全国各地の持続可能なまちづくりをサポートしていく。





