自動運転技術を手がけるT2は、10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショー2025に初出展すると発表した。
物流業界では「2024年問題」などを背景にトラックドライバー不足が深刻化しており、2030年には輸送能力の34.1%が不足する可能性が指摘されている。こうした物流危機に対応すべく、T2は2027年に高速道路上で完全無人走行するレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始を目指している。
T2は2022年の会社設立以来、「日本の物流を共に支える」をビジョンに掲げ、多種多様な業界の企業と実証を重ねてきた。2025年7月には国内で初めて、レベル2自動運転トラックを用いた商用運行を運送会社など5社を対象に始めた。
今回の出展では、T2が開発し商用運行で使用している自動運転トラック(高さ3.6m、長さ12m)の実物展示が目玉となる。さらに、トラックの荷台に巨大シアターを特別に設置し、事業の全体像や提携する企業各社との取り組みを紹介する映像を放映する。
このほか、物流危機が社会に与える影響を具体的な数字で表したパネルやレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスを見据えた新たなチャレンジを示した10個のボックスの展示、自動運転トラックが実現した未来の社会とT2のマイルストーンを示した大型ゲートも設置する。「問題提起」から「未来」までを一連のストーリーとして体感できる構成となっている。
T2は今回の出展を通じて、自動運転トラックが描く未来を世の中に広く示すことにより、レベル4自動運転による幹線輸送サービスの実現に向けた歩みをさらに加速させていく。





