カーオーディオシステムの核となる「メインユニット」。昨今はこれを市販品へと交換しづらい車種が増えつつあるが、もしも交換できるのであれば交換しない手はない。当連載では、そう考えたときに役立つ情報を全方位的に公開している。
◆アルパインも「ディスプレイオーディオ」を多彩に展開!
前回からは、市販メインユニットの注目モデルをブランドごとに紹介している。今回は、アルパインの「ディスプレイオーディオ」にスポットを当てる。
さて、これまでの記事でも触れてきたように、今やディスプレイオーディオはメインユニットの主流になりつつある。少し前までは「AV一体型ナビ」がスタンダードな存在だったが、2010年代に入り、ディスプレイオーディオが登場して以降、「カーナビは要らない」と考える層からの支持率が徐々に高まり、今では多くの人がこれを選択している。
その流れをけん引してきた大手国産ブランドは、カロッツェリアとアルパインだ。この2社は、ディスプレイオーディオを多彩に展開し、さまざまなニーズに応えてきた。
というわけで、前回はカロッツェリアの製品群の特徴を分析したが、今回はアルパインのディスプレイオーディオのラインナップを詳しく見ていく。
アルパイン・DAF9Z◆アルパインは2グレードを展開。市場最大サイズとなる11型機もラインナップ!
アルパインは現在、ディスプレイオーディオを大きく2ライン持っている(それ以外に1機種、特別なモデルも用意している)。1つはハイグレードラインとなる『Zシリーズ』で、もう1つはスタンダードラインである『Vシリーズ』だ。ともに、11型フローティングモデル、9型フローティングモデル、7型モデルの3機種を並べている。
ところで、アルパインといえば、AV一体型ナビでも大画面化をリードしてきたブランドとしてお馴染みだが、その点はディスプレイオーディオでも同様だ。同社のラインナップ中の最大モデルである11型フローティングモデルは、市場全体を見渡しても最大サイズだ。
なお、画面が大きいことはすなわち利点だ。何をするにしても表示が見やすく、操作もしやすい。画面は大きい方が良いと考えるのであれば、アルパインの11型モデルは候補の筆頭となってくる。
アルパイン・DAF11Z
◆2ライン間の大きな違いは3点。音にこだわるなら上位グレードが狙い目!
続いては、ZシリーズとVシリーズの違いを説明していこう。
着目すべきポイントは3つある。1つ目は、「サウンドホーム」機能を持つかどうかだ。Zシリーズはこれを備え、音楽を聴くときの利便性が高くなり、より詳細なサウンドチューニングも行える。
2つ目のポイントは、「ワイヤレスCarPlay」に対応しているかどうかだ。アルパインのディスプレイオーディオはすべて、「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応しているが、ZシリーズではApple CarPlayについては無線接続が可能だ。
そして3つ目は画質だ。Zシリーズはより高精細な「WXGA」であるのに対して、「Vシリーズ」は「WVGA」だ。
なお、アルパインでは車種専用パッケージもさまざま用意しているので、愛車にジャストなモデルが良いと思ったら、対応機種の有無を確認しよう。もしもあれば、それも有力な候補となり得る。
今回は以上だ。次回からはAV一体型ナビの注目機にフォーカスしていく。お楽しみに。





