2040年を予測! 電動車シフトで注目される車載製品 富士キメラ総研が調査

日産リーフ新型(EV)
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富士キメラ総研は、電動車シフトに伴い拡大が見込まれる車載製品市場を調査し、その結果を『xEV・水素自動車注目製品総調査2025』にまとめた。小型化・省電力化・高出力化を軸に、2040年までの長期予測を提示している。


◆電動車の増加で注目される車載製品

調査は国・地域の市場環境や技術トレンド、参入企業の動向を把握し、xEV(EV、HV、PHV)およびFCVの生産台数、ECU7品目、主要部品5品目、デバイス11品目、構成部品/材料8品目の現状と将来を予測した。対象は乗用車に加えバス・トラックも含む。

方法は専門調査員のヒアリングと関連文献・データベースの分析で、期間は2025年4月~7月。

◆多様な環境対応自動車へ市場のシフト

排ガス規制強化を背景に電動化は進む一方、各国の支援政策の転換や地域情勢の影響が大きく、2024年はドイツの補助金終了や景気低迷などで転換点となった。

EVのアーリーアダプター需要一巡や寒冷地でのエンジン回帰もあり、HV・PHVが大幅に増加。インドやブラジルではCNG・LPG車の市場立ち上がりも見られた。2025年は関税政策の強化や米国のパリ協定離脱などを受け、EV一辺倒から多様な環境対応車へのシフトが見込まれる。

◆不変的なテーマを軸に柔軟な戦略へ

サプライヤーは小型化・省電力化・高出力化という不変テーマを軸に開発を継続し、E/Eアーキテクチャーとの連動も視野に柔軟な戦略へ移行。一方、EV単独前提での製品開発に偏った企業では、市場鈍化を受け戦略見直しや撤退の動きも生じた。

本資料は主要注目製品市場を定点観測し、サプライチェーンや地域動向を踏まえた2040年までの定量予測を示す。


《高木啓》

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