1989年5月に8代目『スカイライン』(R32型)が登場、それを追って同年8月に発売となったのが、BNR32型『スカイラインGT-R』。2代目(KPGC110型)が生産終了して以来、実に16年振りのGT-Rの復活だった。

「生まれながらにして伝説的な存在となることを運命づけられたクルマである。そのたぐいまれな才能は時代を超越し輝きつづけるに違いない。人々の熱い夢を全身に集めながら」……引用すると少し長いが、カタログのトップページにそう記されてから14ページはずっと写真のみの構成だった。

さらにページが進むと、ここからメカニズムの解説へ。まずはパワーユニットで、当時のグループAををターゲットに開発されたRB26DETT型・直列6気筒・2568cc・ツインカム24バルブエンジンについて紹介されている。

小見出しで取り上げられているのは、ツインターボチャージャー、大型空冷インタークーラー、6連スロットルチャンバー、プレス型ストレートマフラー、ナトリウム封入中空エキゾーストバルブ、直動式軽量インナーシム型バルブリフター、シリンダーブロック剛性強化、ステンレス鋳鋼エキゾーストマニホールドの8項目。

“最速”と謳うシャシーでは、フロントとリヤのマルチリンクサスペンション機構と特性の紹介、2段絞りバルブを用いたショックアブソーバーの話も。さらにこのGT-Rで採用された4輪操舵の進化版、SUPER HICASについても文面と図で紹介している。

また4WDシステムのATTESA E-TSも同様に、文面と図版によりシステムの概要を紹介。そのほか、“サーキットの制動力をそのまま移植した”としているアルミキャリパーを用いたフロント対向4ピストン、リヤ対向2ピストンのブレーキシステム、約11kgの軽量化に貢献したボンネット、フロントフェンダーのアルミ化、グループAカーをモチーフとしたモノフォルムバケットシートなどにも触れている。
