BMWは現在、ミッドサイズ・クロスオーバーSUV、『X5』シリーズ次期型を開発中だが、ガソリンエンジンを搭載する最強モデル「X5 M」次期型の予想CGが編集部に届いた。X5 Mは今後、フル電動バージョンの「iX5 M」と統合されるため、内燃機関搭載X5 Mはこれが見納めとなる。
BMWの全ラインナップに新たなデザイン言語が導入され、電気自動車と内燃機関の両方のモデルに、統一されたモダンな美観がもたらされる。「ノイエ・クラッセ」と名付けられたデザイン言語によるスタイリングの刷新は、第2世代『iX3』で市場デビューし、その後、バッテリー駆動『3シリーズ』となるフル電気自動車「i3」が続く予定だ。
最近のスパイショットでは、2026年登場予定の「X5」次期型と、その電気バージョンの「iX5」も存在することが明らかになっている。これらテストカーは、従来型から大幅に改良された外観を誇示している。
CGアーティストのNikita Chuicko氏から協力を得た、X5 M次期型の詳細なレンダリングは、単なるX5特別仕様ではなく、BMWの新しいデザイン言語を採用する最強ピュア「M」次期型だ。
高性能スーパーSUVとして、現行X5 Mはなかなか良い評価を得ている。大型のキドニーグリルを装備しているが、少なくとも「M3」や『M4』ほど巨大ではない。しかし、新型X5 Mは見た目が根本的に変わり、現行モデルよりもスポーティなスタイルが強調されると予想されている。

フロントエンドでは、2つのヘッドライトが、光沢のある黒いパネルの背後にすっきりと収まり、小さく直立したLEDキドニーグリルへと続く。スポーティで力強い印象を与えると同時に、BMWの最も重要なデザイン特性のひとつをしっかりと維持している。
その他の特徴としては、大きく口を開けた黒いエアインテークと、サイドのエアカーテンを備えた、アグレッシブな新型バンパーを挙げられる。ドアパネルも変更され、そこに走るキャラクターラインは現行X5 Mよりも目立たなくなっている。プロトタイプでは、従来のドアハンドルが、ピラーの基部に配置される小さなタッチパネルに置き換えられている。

リアセクションも魅力的だ。現行モデルの分厚いテールライトはなくなり、スリムになった2つのユニットが採用されている。黒いディフューザーを備えた、お馴染みのクワッドエキゾーストパイプもインストールされている。
X5 M次期型の心臓部は、4.4リットル「S68」V8エンジンと、最新のXMとM5に既に搭載されている電気モーターの組み合わせが予想されており、最高出力は歴代最強の700ps以上が期待できる。
登場時期は、標準モデルのX5が予定通りのアップデートを受け、2027年モデルとして2026年頃にデビューするとすれば、X5 M次期型の登場は2027年前半になるだろう。