トヨタ自動車は、欧州Aセグメントに属する小型SUV『アイゴX』の改良新型の発表を機に、初の「GRスポーツ」グレードを設定した。
世界選手権で勝利を重ねるTOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツチームからインスピレーションを得たこのモデルは、より魅力的な走りと印象的なスポーティルックを実現している。

アイゴX改良新型のGRスポーツは、専用のマスタード2トーンカラーと印象的なブラックフードの組み合わせで、エネルギッシュで人目を引く外観を演出する。フロントグリルにはGRファミリー共通の「Gパターン」メッシュを採用し、専用のGRスポーツアルミホイールを装着している。
室内では、ブラックとグレーのアクセントに加え、GRロゴの刺繍が施され、スポーティな雰囲気を醸し出している。
走行性能面では、ショックアブソーバーとコイルスプリングの専用チューニングにより、ハンドリング性能の向上とボディロールの最適化を実現した。電動パワーステアリングもチューニングされ、よりシャープなレスポンスを提供する。これらの改良は、市街地での乗り心地に影響を与えることなく、エキサイティングな運転体験を提供するよう設計されている。

環境面では、ハイブリッドパワートレインの導入により、前世代と比較してライフタイムカーボンフットプリントを18%削減することを実現した。この削減は、超効率的なハイブリッドパワートレインが最大の要因となっており、新素材の使用や生産・物流工程での環境負荷軽減努力も貢献している。
動物性素材を使用しない内装材として、新開発の「サクラタッチ」を採用した。この素材は、木材クラフトパルプ化の副産物から得られる植物由来PVCを40%以上使用し、ワイン業界のコルクチップ廃材やリサイクルPETも組み込んでいる。この革新的な素材ブレンドにより、本革と比較して材料生産時のCO2排出量を95%削減している。
さらに、アイゴXを生産するチェコ・コリン工場では再生可能電力を使用し、部品や車両の物流も合理化されている。