トヨタ自動車は4月24日、2024年度におけるトヨタ、ダイハツ工業、日野自動車の販売、生産、輸出実績を発表した。トヨタ(レクサス含む)のグローバル販売台数は微減ながら4年ぶりに前期を下回り、グローバル生産台数も4年ぶりに前期比でマイナスとなった。
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2024年度のトヨタ(レクサス含む)のグローバル販売台数は1027万3719台で、前期比99.7%となり4年ぶりに前年を下回った。国内販売は150万5255台(前期比98.4%)、海外販売は876万8464台(99.9%)でいずれも減少した。
トヨタグループ全体(トヨタ、ダイハツ、日野含む)のグローバル販売は1101万833台で前期比99.3%。国内は200万1636台(98.6%)、海外は900万9197台(99.4%)となった。
減少の背景には、国内での認証問題や『プリウス』のリコールによる生産停止が挙げられる。いっぽう年度後半には回復基調がみられた。グローバル販売と国内販売は、単月で直近3か月連続の前年超え、海外販売は2か月連続の前年超えだ。北米では年間を通じて堅調な需要があった。
地域別では、インドが『イノーバハイクロス』や『アーバンクルーザーハイライダー』を中心に好調で前年超えとなったものの、中国、インドネシア、タイなどでは市場環境の悪化により販売が落ち込んだ。中国では政府の車両購入補助政策と連動した販売促進策を推進したものの、新エネルギー車へのシフトや価格競争激化など、厳しい市場環境が継続しているという。インドネシアとタイでは、厳格なローン審査の継続などにより、市場が落ち込んでいる。