スズキは9月8日、『カタナ(KATANA)』オーナーやファンに向けた恒例の参加型イベント「KATANAミーティング2024」を開催した。鈴木俊宏社長みずからカタナを運転して会場に登場すると来場者から大きなどよめきが。鈴木社長が乗るカタナは、日本では見られない鮮やかなブルーのボディ。なんとこのカタナは今後発表予定の新色で、カタナファンのために先行披露されたもの。思いがけぬサプライズに、会場からは拍手が巻き起こった。

KATANAミーティングは2019年、新型の発表に合わせて開催。新型コロナ禍ではオンラインのみでの開催となっていたが、2023年よりリアルイベントとして復活、今回が6回目の開催となった。会場に駆けつけた鈴木社長は第一声に「おかえりなさい!」とファンに呼びかけると、新色のカタナについては、「今日乗ってきたのは本邦初公開。カタナミーティングに来てくださる皆さんに、一番に国内で見せたいということで乗ってきました」と話した。
カタナは、その名の通り研ぎ澄まされた刀のようにシャープなデザインが特徴の大型ロードスポーツバイク。角形のLEDヘッドランプ、刀の切先をイメージした造形のポジションランプは往年の『GSX1100S KATANA』を踏襲し、カタナならではの鋭い表情を作り上げている。またスズキ初のターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダー採用し、車体後部をすっきりとさせた外観となっているのもポイントだ。スーパースポーツの流れを汲んだ998ccエンジンを専用チューニング。ストリートでの力強い走りを実現している。

そしてサプライズ公開された新色のカタナ。正式な発売時期などは語られなかったが、トークショーに登壇したカタナのチーフエンジニア、野尻哲治さんが新型のカラー、そしてデザインの見どころを語っている。
3年ぶりとなる改良では、これまでマットブルーとシルバーだったカラーリングを一新。鈴木社長が披露した新色は「ビガーブルー」と名付けられたもので、今までスズキになかったカラーだという。スズキのスポーツマインド、カタナが持つロードスポーツイメージを表現しており、陰影が強く出るコントラストによってカタナの造形を魅力的に引き立てている。

同時に会場には、シルバーの車体も並べられた。こちらも新型で、「カタナといえばこの色」として広く認知されている「ミスティックシルバー」に、新たにゴールドのホイールを組み合わせた。さらにこれまでブラックだったリア回りをマットブルーに変更し、より初代に近いイメージとしているのもポイントだ。カタナらしさを残しつつ「新しいカタナをアピールする」という。
トークショーでは、「ビガーブルー」のカタナはミーティング前日に組み上がったばかりだということも明かされた。この日のために温めていた、ということだったので発売時期も間近と見て良いだろう。

KATANAミーティング2024では、スズキのお膝元である静岡県浜松の「はままつフルーツパーク時之栖(ときのすみか)」に新旧カタナをはじめ1000台を大きく超える台数のバイクが集結。バイク芸人として知られるチュートリアル福田充徳さんをスペシャルゲストに迎え、開発者によるトークショーや、記念撮影、抽選会、じゃんけん大会などがおこなわれ、鈴木社長いわく「過去最大の暑さになった」イベントは盛況のうちに幕を閉じた。
